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4スタンス理論と秘伝形意拳 [形意拳 練習記録]


4スタンス理論は、スポーツ整体師の廣戸聡一さんの現場での考察
によって、子供の頃から抱いていた考えが結実した理論のようで、
まだまだ発展途上の余地がありそうな理論みたいです。


一方、スコット・メレディス氏の内部エネルギー重視の形意拳は、
道家の修練法のモノと思われる非常に珍しい流派です。

秘伝形意拳というより、『形意拳気功』です。


何が非常に珍しいか?
気を「電気」「電撃」として感じられる稀有の武術気功法なのです。

気を電気として体感できなくても、正しい動作で練習できてるかど
うかは『静立』に全て反映するので、感覚に委ねた修正が可能です。


また「電気」「浮遊感」を再体験したいという快の欲求が動機となり、
シンプルな動作に飽きが来るということもない。



リラックス」「内部エネルギー」の2つのキーワードで、
秘伝形意拳を練習する過程で、意図せず4スタンス理論の
提唱するA1タイプのモノに変化していきました。


強い後ろ足の踏切が腰を震わすように押し出すことで、
結果、腰と胸骨が∞状(?)に震え、急速に拳が発射される。


4スタンス理論のA1タイプは、土踏まず、膝とみぞおち
の直線ラインを軸にする爪先重心タイプです。

この軸で立つことで、自分はリラックスして構えられる。
丹田を押し出すことで軸がしなりながら前進する。


これは、
肥田式強健術の別伝『正中心突撃の型』の極意とも感じる。


正中心会得前の青年時代の肥田春充。
数年前まではガリガリの虚弱児だった春充青年は、
2年間の心身改造に成功して20歳にして中学に入学。

彼は剣道で突きとコテを得意としていたという。

柄頭を腹部に付けて構え、相手が上段から面にきたところを、
柄頭を腹と腰で支えたまま突きを決めるのを得意としていた。


腹部で支えられた竹刀は、大きくしなりながら相手を突き上げ、
相手を2間近く吹き飛ばし悶絶させたというエピソードが残されている。


防具が外れると、喉を突き破る程の威力を秘めていたために、
師範から禁じ手とされたという。


春充の極意は極めてシンプルで、『下腹の緊張と局部の調和
相手との角度とタイミング』これのみで数年前まで死の淵を
彷徨っていた心身を鉄人に改造し、さらに武道百般の真髄を会得した。


半年で竹内流柔道の免許皆伝を得た春充は、出張稽古で軍部の猛者
たちを次々に投げるほどに・・・たった数年間での偉業である。


正中心突撃の型』は、平田内蔵吉との共著『国民体育』で発表
されたもので、高木一行著『肥田式強健術2 中心力を究める
で、中心力修練法の一法として紹介されています。




国民体育』は、従来の肥田式強健術(腹力体育法、気合応用強健術、呼吸応用強健術、腰腹修練法)に、

挫折した人々のための「中心力練磨法

として、紹介された老若男女のための武道体操であり・・・


その中でも、『正中心突撃の型』は、虚弱者だった春充を鉄人に改造
させた初期の肥田式の気概と風格を残した極意の型だと確信してます。


強い踏切で下腹部に強烈な緊張を起こすと同時に鉄拳を発する。
最短最速で渾身の瞬発力を爆裂させる力を養成する。


左右3回の突撃で体力を使い果たすのを理想とする。


形意拳も丹田の力をダイレクトに使う拳法である。


正中心突撃の型と崩拳の身体感覚は、まったくの別物であるけれど、
相乗効果があることは確かであり、振動を強化する。


激震崩拳と正中心突撃の型が融合できれば・・・百雷爆裂の拳。
背骨の内側から丹田を貫く電撃・・・気貫丹田。



百雷爆裂が体感できれば、正中心悟入に匹敵しそう。

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