SSブログ
前の10件 | -

悲劇の英雄・岳飛 中国の男性版ジャンヌ・ダルク [心意拳の祖 英雄・岳飛]



中国最大の英雄・岳飛をジャンヌ・ダルクに例えるのは色んな意味で不本意だが、
その救国の功績と不条理で悲劇的な最後は似ているので分かりやすいと思う。


岳飛(1103年3月24日~1142年1月27日)は、忠臣蔵のように民衆に愛されて伝えられ
てきているが、その生涯は、源義経のような英雄物語であり、その悲劇的な最後は、自
ら縛に付き刑死した吉田松陰に似ている。


吉田松陰の死が、明治維新のトリガーとなったように、岳飛の謀殺も生々しさを残している
点において、劉邦・項羽、三国志のようなおとぎ話の登場人物とは一線を画しているのが
岳飛である。


戴氏心意拳の伝説上の祖を中国史上最大の英雄・岳飛とする。
事実上の心意拳の中興の祖は『姫際可1591~1677』になる。


神槍・姫際可(きさいか)は、古寺に眠っていた悲劇の英雄岳飛の武術秘伝書
を発見して、10年の研究の末、英雄・岳飛の武術を『心意拳』として復活させた。
後に科挙に首席合格して高級官僚にまで上り詰めた文武両道の天才であった。




岳飛は、ジャンヌ・ダルクのように、金国の侵攻を受けた南宋を救国した英雄であり、
精忠報国』の信念のもとに峻烈に戦い、忠義のために無抵抗のまま奸臣に謀殺された精忠
の英雄が岳飛である。

岳飛の背中には、母親に入れられた『精忠報国の刺青』があったという。


岳家軍には、『牛皐(ぎゅうこう)』という三国志の張飛に例えられる豪放磊落な副長が
いるが、キャプテンハーロックと大山トチローを連想させる凸凹コンビである。
ストイックに鉄の信念の元に生きるハーロックと偉大なる大怪人トチロー。


岳飛の悲劇性は、マンガ「ベルセルク」において栄華を極めた鷹の団長グリフィスが、
失意の内に囚われ、凄惨な拷問を受け再起不能にされるシーンを想起させる。常勝将軍
の鷹の貴公子が、痩せ衰え、舌、手足の健を切られ、顔の生皮を剥がされても尚、凄惨
な拷問を受け続けるシーンは、岳飛の受けた拷問そのものだろう。




キャプテン・ハーロックやベルセルクに欠落している忠義の信念こそが、岳飛を悲劇の
英雄として際立たせており、今でも民衆に愛され続けている要因になっている。


ストイックで清廉な精忠報国の常勝将軍が、利己主義の身内の私欲のために妨害された
挙句、無実の罪で拷問の末に殺される。暗君といえども精忠を尽くすのが岳飛である。


岳飛を謀殺した宋の『奸臣・泰檜(しんかい)』は、中国史上最大の大悪党である。
泰檜は、金国と通じて、宋の皇帝を操り、一族以外で優秀な臣は憎悪して排除し、無能な
部下は侮蔑して使い捨てることで、亡くなるまでの20年に渡り栄華を独占して宋に君臨し続け
た完全利己主義の大巨悪だった。


泰檜一族の繁栄を邪魔をする者は悪であり、報国の為に泰檜を論破することも罪であり、
泰檜にとって有益でないものは『全て悪』というシンプルな基準が存在していた。

宋の国民も泰檜に繁栄をもたらすための存在であり、重税は泰檜の臨むところであった。
泰檜は、皮肉にも宋という大国を飲み込んでも微動だにしない底なしの大器を持っていた。


伝説上の大英雄である三国志の関羽と同じ通称である「万人の敵」と称された常勝将軍
韓世忠(かんせちゅう)』と、女将軍と言われた妻の『梁紅玉』も、泰檜によって平民に格下
されて権限と軍事力を奪われた。


心意拳の流れを受け継ぐ、戴氏心意拳、心意六合拳、少林寺心意把、形意拳、意拳、
太気至誠拳法は、大英雄・岳飛のスピリットを受け継いている。




岳飛伝 -THE LAST HERO- DVD-SET3
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン (2015-08-05)
売り上げランキング: 114,733



源義経』は、平治元年(1159年)生誕と、岳飛の死後に生まれているが、平氏滅亡
の大功労者でありながら、兄・源頼朝の怒りを買い朝敵として討伐される悲劇性と、
海を渡り蒼い狼と呼ばれるジンギスカンになった伝説は、次男の岳雷が岳家軍を再建
して、金国の侵攻を撃破して岳飛の名誉を回復させる伝説と類似する。
nice!(0) 

丹田功 丹田による統一体 [形意拳 練習記録]



形意拳気功を始めて4ヶ月経とうとしている。


形意拳気功で『気貫丹田』を体験してから再現を求め戴氏心意拳に移行して、
丹田功のみに専心している。


丹田功の束身・展身の動きは各関節に回転運動を促し、末端まで伝導する。
相も変わらず本書には明記していない『仙骨の締め』と『丹田重心』の
我流で続けているが・・・


戴氏心意拳技撃精要(DVD付き)』は、錬丹の法の至宝の書という感が強まっている。
プレミアムが付いて、数万円に跳ね上がっている。その価値は十分あるが、重判されて
普及する方向に行って欲しいと思う。


丹田功の『蹲丹田』は、骨盤の後方回転による大きな含胸抜背が特徴。
展身は、骨盤を前方回転させるような図説があるが、意図的に前方回転させるのではなく、
後方回転していくと、板バネが跳ねるように首、背から伸び上がっていき、自然に、前方
回転に移行する感じで、動きが途切れない。


束身・展身は、動的な小周天でもあり、気勁は関節より生じ末端に至る。
気勁は、意より発し末端を貫き、電光石火の動きを成すようだ。


食事をしていた時、キャベツにマヨネーズをかけようと取った時、
容器が油に塗れて滑りやすくなっていた。


マヨネーズの容器は手を滑り、手元にある味噌汁に向かいダイビング・・・
「あ!」と思った時には、両手が動きマヨネーズの容器をキャッチしていた。


この「あ!」と思う前に、全身に電気が走り、両腕に鳥肌が立った時には、
既に、マヨネーズの容器を再キャッチして、味噌汁へのダイビングを回避していた。
丹田はキュン!と収縮して、肝が冷えた状態。



このタイムラグを埋める動きが『六合』なのだと体感した。日本流にいえば、
火事場の馬鹿力』を養成するのが、戴氏心意拳なんだと思うが、『肝を冷やす
ような状態を再現するように練拳することが、六合に通じそうに感じる。


nice!(0) 

戴氏心意拳技撃精要DVD付き [形意拳の本]



売り切れ状態が続く『戴氏心意拳技撃精要DVD付き』の新品を入手できた。
心意拳の拳譜を元に詳解してあり、内部の動きも図解してある名著。

丹田功に関しては、特に詳細に説明してあり、身法六要である、鶏腿、熊腰、
猴背、鷹膀、虎豹頭、龍身もそれぞれ解説してあり、間違いやすい姿勢などに
も言及してあり親切。


戴氏心意六合拳技撃精要(DVD付)
戴氏心意拳第六代伝人 王喜成・袁天輝
せいうん
売り上げランキング: 276,280




DVDは、解説が少なく物足りない感じが残念。指導風景でも収録してあれば、
もっと、直感的に分かりやすいDVDになったように思う。


正直、こんな↓指導風景の動画のほうがよかった。




肥田式強健術を題材に『錬丹の法』を練修していた甲斐があり、共通する点が
多々あり、なんとか独習の丹田功で丹田の動きを感じ取れることができた。


本書には「リラックスし丹田を養うことだ」と秘訣が書いてあるが、
必要な力と無駄な力」を理解できないと、リラックスを脱力と誤解
して必要な力まで捨て去ることが独習では多く、独習においては、


無駄な力をも総動員させても、必要な力を出せる』ことが優先される。
力技で丹田を形成して、丹田を実感できるようになると、腰を丸める動き
が四肢に連動しだしている。



力技で上腹部を絞って作っていた頃の丹田は腹圧だったのだが、丹田感覚
を優先して腰を前後に回している内に、丹田が筋肉のように感じられてきた。


リラックスを脱力と認識してると、独習で丹田功を行っても、『仙骨の締め』
を自得できないので、丹田を自覚できない。



とは、言っても、不明な部分は多々あるが、どの道、答え合わせ的に、体感を
元にして何度も読みこまないと、理解できないので先の話だ。


錬丹の法』は、天真兵法の白井亨、肥田式強健術の肥田春充など、超人性
を発揮した鬼才を生み出しており、錬丹の法が『達人への近道』として提唱
されながらも、その道統は、一代限りで失伝しているのが常である。


それが戴氏心意拳という錬丹の法そのものといっていい武術が、形骸化もせず、
連綿と、7世代まで伝承されているということに惹かれている。


戴氏心意拳技撃精要(DVD付き)』は、口伝のみで伝承されてきた戴氏心意拳
の伝統、思想、技芸の思いが隅々まで詰め込まれた教科書となっている。


他書では、おざなりにされる『気貫丹田』についても解説されており、練拳で生
じる疑問に答えてくれる他の追従を許さないクオリティの高さ。


nice!(0) 

戴氏心意拳 虎歩の練習の考察 [丹田を鍛える]


BSジャパンで『岳飛伝』(月~金10:57~12:00)が始まった。
伝説では、心意六合拳、形意拳、意拳の源流となる拳法を創始した槍の達人。
なんというタイムリーなタイミング。第1話から録画出来た。思った以上にカッコいい。

「孫子大伝」も面白かったし、ワイヤーアクション無しの中国武侠ドラマは傑作が多い。


※  ※  ※



丹田功を単重心で行うと動きたい衝動にかられるが、実際に片足を上げると、
膝や足の絞りが弱まり、一歩を踏み出すのが難しいし、展身を斜めに行うのも
難しい。正解が不明だから、前足は、転倒を防ぐようにブラ下げて振り落とす。



手、肘、肩の絞りで上腹部を締めて下腹部に丹田腹圧を造ってから、股関節を締め
て丹田腹圧を圧縮しながら膝内側を絞りながら曲げると、足裏を引き上げる力が生
じる。片足体重にすると、上げた足の引き締めが弱まるので爪先を反らして補助する。


虎歩の練習は、上げるより、踏み込むほうが俄然難しい。
踏み込むというより、展身の動きに合わせて前に振り下ろさないと、勢いが削がれる。


今は、三拍子でないと踏み出せないが、一拍子にするのも課題。




伝統は、師伝されてこそ伝統であり、模倣の時点で、伝統の猿マネにすぎない。
だから、開き直って実用的な丹田を練っていくしか無い。


内部エネルギーを水先案内人にして無駄を捨て必要な物を残す。
実戦の妙は師伝なくば得られずとも、身法の妙は得られるはず。



nice!(0) 

【独習】戴氏心意拳 丹田功 10日目 [丹田を鍛える]




◎垂直に上下して股関節を締める


本と動画だけで戴氏心意拳の丹田功を練習するのは難しい。
それこそ2日目までは丹田感覚を頼りに試行錯誤しながら極限まで圧縮させた。



含胸抜背、提肛、亀背、股関節の締めなどの要訣を守るために、『仙骨の締め
の要領で全身に力を入れ、丹田を極限まで圧縮させるので、数分行うと力が入ら
なくなる。疲れると内部感覚が鈍り練習にならない。


感覚を掴んだら疲れる前に一服して、リセットした方が進展する。


それでも初日から武術ライターの体験記にあるようなソフトボールのような出っ張
りが下腹部にできた。この丹田功の身法の影響が強烈で形意拳気功、肥田式強健術
の身法が上書きされてしまい中断に追い込まれた。




丹田に力を集中させて圧縮という2段階の動きで行っていたが、手の動きで、
辛うじてバランスを取っているので、バランスを崩すと後ろに吹っ飛んでしまう
ので、休憩をちょこちょこと入れて練習しないと、姿勢が崩れる。


疲れてくると、バランスを取るために含胸が浅くなり、悪いクセが付く。
矯正のために、調子が悪い時は、壁に爪先を付けて行い姿勢をチェック。




丹田功練習3日目になると、束身で圧縮したソフトボールのような丹田が、
展身では、ゼンマイ式バネのように動き丹田が上を向いた?


客観的に見れば丹田は前方回転して下に向かうように思えるが、内部感覚
ではゼンマイ式バネが反発して上に向くように状態を跳ね上げる。


10日目になると、手の動きの先導で丹田が圧縮されるので、余分な力を抜きやすく
なるが、必要な力が足らないのも自覚出来てくる。足先や手先まで力が及ばない。


足先まで丹田の力が及ばないと虎歩の第一歩が踏み出せないのだ。
だから手先や足先の先導がまだまだ必要な状態。

丹田の絞りを肘内側、膝内側、手足の内側に繋がるように練っていくが、
集中力が切れると、雑になり、必要な力が抜けてしまう。




nice!(0) 

最速で明確な丹田を造る心意拳の丹田功 [丹田を鍛える]



◎戴氏心意拳 丹田功は壁に向かって練習する


武術(うーしゅう)2004年スペシャル2 心意漫游路総集編』という
古本を入手した。入手困難ぽいので紹介はしてないが、バイブル的存在。




段錫福系戴氏心意拳の丹田功の詳細が体験記とともに載っていた。 
霍永利老師が、常にマンツーマンで胸と尾?骨に手を添えて丹田功を指導する
という下りがあり、「駄目だ!1人でやるな!悪い癖がつくだろ!」とライター
が、正しい丹田功のフォームをマスターするまで、徹底指導。


現実主義者である本誌ライターは、丹田に懐疑的だったようだが、霍永利老師に
よる3日間のマンツーマンの指導で、丹田の存在を実感できたという。


霍永利老師が通訳に向かい「ほら、もう丹田ができているぞ」と。
触ってみると、プックリとした丸いソフトボールのような突起があったそうです。

ただ、ビキナーズラックだったようで、これ以降はなかなか丹田が現れてくれない。



丹田功の補足として、爪先を壁につけて丹田功を練習する方法を紹介。
膝の深度、鼻、膝、爪先の位置の基準がチェックできる。


早速、壁に向かって丹田功を行ってみた。
武術ライターの体験記のようにソフトボールのような突起は感じられる。


丹田を一回造ると感覚が数時間ぐらいは残るのだけど、調子の悪い時もある。
そんな時に、壁に向かって立つと鼻が壁から遠ざかる傾向が判明。


壁に向かって丹田功を行うと動きが制限される。
仙骨の締め』の意識を行わずに含胸抜背、提肛を行うと下腹部が凹む。


極限まで圧縮して丹田を造り、丹田を圧縮したまま頭を釣り上げていく。
すると丹田が上を向く?丹田の圧縮に逆腹式呼吸を乗せて練っていく。


まだ丹田功で歩くまでには至ってないけど、飽きるか継続化の分かれ目の
3ヶ月が過ぎ、ライフワーク化しそう。



武術(うーしゅう)2004年スペシャル2 心意漫游路総集編』を見ると、
戴氏心意拳の丹田功と同じものが存在する。


河南馬氏心意六合拳の内功法、車派形意拳の丹田功、郭維漢心意拳の丹田功、
馬二午伝戴氏心意拳の丹田功と風格が異なる。どれもマイナー過ぎて資料が
少ないから比較検証はできないけど・・・
nice!(0) 

独習の丹田功で丹田感覚を得るコツ! [丹田を鍛える]




仙骨姿勢講座』という仙骨の締めの解説本を注文したわいいが・・・
お尻の筋肉で締めるという残念な内容だった。


独習の戴氏心意拳丹田功で、丹田感覚を体感するには、


初動を『含胸(胸を凹ませる)』から始めるんだけど・・・
初動は含胸から行わないと丹田感覚を体感できないけど、

含胸から行うのは『仙骨の締め』を行うためであり、、股関節の締め、提肛、
腰背部の張りにより丹田を創るため。


でも、実際の動作は、
指先と肘で誘導して上腹部の腹圧を下腹部に絞り集めて行く
初めは、力技で末端の手の動きで根幹である丹田を作り上げ、
徐々に丹田が四肢に作用する感覚を練り上げていく。


腰帯を巻く位置を締める準備を行いつつ含胸で仙骨の締めることになる。
肘の締め、仙骨の締めの動きでコルセットのように締めて込んでいく力を丹田に向ける。


動きを覚えるまでは、力みまくらないと股関節を締めて引き上げる力が足どころか、
膝までも届かない。徐々に無駄な力を抜いていく過程でも、抜いちゃダメな部分が抜
けると力が上腹部に流れだしてしまうし、股関節を締めて引き上げる力も抜ける。


初めは、内部感覚より下腹部の緊張のほうが強いんだが、拮抗する腹圧が集まってきて、
膝の絞り込みで、ゼンマイ式バネのように動き奥にゴムボールが形成されてくる。
膝と股関節が綱引きをして膝を引っ張り上げる。



丹田功で締める腰帯は、締める部分の補助なんだろう。
力みまくって腰背部の張り(締め)の動きを覚えないと丹田は形成されないが、
丹田が創られてくると、動きだけで締めができるようになり、丹田が練れてくる。


展身で、立ち上がる時は力を抜かず顔を垂直に上げていく。
初めは、とにかく力技で丹田を創り要訣も力技で。


この仙骨の締めは『仙骨姿勢講座』の仙骨の締めとは多分、別物の身法。
丹田功で行う仙骨の締めは、『伊藤式胴体トレーニング「胴体力」入門』の
96~101ページで解説されている『股関節の捉えを必要とする仙骨の締め』。





コツをつかむのに1週間近くかかったほど、胴体力の仙骨トレーニングも簡単じゃないけど、
重心を膝に移動させないと上体を起こせない感覚は丹田功の膝を締めて引き上げる感覚と同じ。




タグ:丹田 仙骨
nice!(0) 

【独習】形意拳に学ぶ最速エネルギー発生法 電動ノコギリまでの過程 [形意拳 練習記録]


現在は、3ヶ月目に突入しています。
明勁の『前腕の電動ノコギリ状態』を体感して、再現するべく試行錯誤した
結果、形意拳の源流となる戴氏心意拳の丹田功に専念しています。


明勁の電動ノコギリ状態は、暗勁段階への通過点にすぎませんが、
暗勁へのステップアップには丹田の爆発が必要と感じました。


1ヶ月前と今では、知識、体感、考えが変化していますが、丹田感覚のみの
ゼロの状態から初めて明勁の電動ノコギリ状態を体験するまでのまとめです。







※  ※  ※


秘伝形意拳の修練を開始してから2ヶ月が経過しました。
短期間ですが、丹田武術の要点は『丹田の核』を鍛えることだと、ほぼ確信しました。



流れとしては、

丹田腹圧鍛錬→丹田腹圧の核の鍛錬→丹田の中心点の鍛錬



明勁練習から始まり暗勁の入口に立っていますが、本書に書かれていない
練習でしか体感できない感覚も徐々に分かってきました。『気貫丹田』とか。



暗勁の深化には時間が必要なようなので、効率のよい練習体系をまとめてみます。
肥田式強健術をバックボーンにしているので変則的ですが、参考になる部分もあ
るかと思います。




【明勁・電撃エネルギー体感への道】


・臨場感を伴う気分による変性意識状態での修練。

1,憧れのヒーローになった気分で修練を始める。

2,達人・郭雲深になった気分で修練を始める。

3,天地の大いなる気と一体となり包まれた気分で修練を始める。

4,最強の達人になった気分で修練を始める。

5,最高の守護神を憑依させた気分で修練を始める。

6,理想の自分に変身した(本来の自分に戻った)気分で修練を始める。



・基礎:腹圧操練式胸腹呼吸

1,腹圧を上下前後左右に動かして横隔膜、内蔵マッサージ(気感養成)。

2,下腹部に腹圧を集めて丹田感覚を養成する(丹田腹圧を基準にした姿勢と動き)。

3,丹田腹圧と重心を合致させる(気貫丹田感覚の養成)。

4,腰腹同量の腹圧の力を維持できる姿勢を模索する(気貫丹田感覚の養成)。

5,腹部に脂肪がある人は、ウエストが数センチ絞れるまで続ける。

6,ウエストにダイエット効果が出ないようだと練習不足。



・形意拳基本姿勢:三体式。

1,丹田腹圧を自然に維持する姿勢を基準にする(肥田式よりも高くヘソにもかかる)。

2,後足の足裏は平行に保ち、脚、腰、丹田をひとつのパワーユニットにする。

3,後足の母指内側の付け根への意識・重心が足裏を活性化する。

4,肘を下に向け、人差し指と親指の間の膜をピーンと張る。

5,劈拳の滲勁を行い丹田腹圧の核の体感、気貫丹田の体感。



・凹歩振動崩拳(ぷるぷる拳):リラクゼーション。統一体。

1,後足で丹田腹圧の核(重心点)を蹴りだす(気貫丹田・振動感覚養成)。

2,前足踏み出しでの腰の内旋に、後足の踏み切りでの腰の内旋を衝突させる。

3,腰の振動をまず肘に伝え前腕を上に跳ね上げる(前腕・手の甲の強張りを溶かす)。

4,腰の振動を両腕に伝えて腕を振動させる(肩の強張りを溶かす)。

5,腰の振動で拳を発する(腕の支点を肩甲骨に移す)。

6,振動を細かく激しくさせていく。(気、肉、骨の3つの振動)

7,練習する場が半畳しかない場合は、後足から前足への重心移動だけのその場突きで修練する。



・凹歩崩拳:明勁電撃エネルギー体感。

1,丹田腹圧の核を後足で蹴りだす。

2,激しい振動を外見的に見えないように内に潜めていく。

3,三体勢で劈拳の滲勁を行い、気貫丹田を体感し凝縮した丹田の核を後足で蹴りだす。



・退歩崩拳:明勁電撃エネルギー体感。

1,後足の踵の踏み込みで腰を沈下させて両肩を震わせる。

2,激しい振動を外見的に見えないように内に潜めていく。



・静立:エネルギーの発動によるエクスタシー。

1,丹田腹圧を自然に維持できる姿勢でリラックスして立つ。

2,強張りを感じたらイメージで息を吹きかけるようにして溶かす。

3,手足の親指と人差指の間に意識を向けるとエネルギーのスイッチが入る。


※ ※ ※


気、電撃(気勁)が感じられない時・・・

手首を支点にして手を激しく振ってみる。
しばらく手を振ったら、形を維持したまま手を振るのを止める。

動きが止んでも、血液が脈打つのとは別に、手や腕の内部にジンジン、ピリピリと
した蠢く感覚があるのが、わかると思います。それは、本当に小さい感覚ですが、
エネルギー体感の第一歩となります。

この小さなエネルギーを感じるように、全身を耳をすませるように取り組んでいくと、
錯覚かエネルギーか判別できない状態から明確な感覚へと強まっていきます。


これは『ぷるぷる健康法』の応用ですが、エネルギー活性及び体感養成には有効です。


以上が、
2ヶ月間の独習の中で試行錯誤を繰り返し得たものをまとめたものです。
丹田振動というモノが、長棍ドリル、通背拳ドリルから得られる体感と
ダブっているので省略していますが、有効だと感じています。



形意拳のエネルギーの段階を明勁、暗勁、化勁に分類化した達人・郭雲深は、
真人・肥田春充に極めて近い存在ではないかと思いつつあります。


真人・・・道を極めた人。


写真もなく超人的な伝説に彩られた郭雲深ですが、李洛能が創始した形意門からは、
李存義、宋世栄、車永宏、尚雲祥、孫禄堂、張占魁、王向斉、王樹金など多くの名人、
達人を輩出しており、メソッドとして優れていることが分かり、粉飾を差し引いても
信憑性があると感じています。

nice!(0) 

変性意識とリラクゼーション [形意拳 練習記録]



変性意識で修練を行っていると、鮮烈な体験をします。
現在、丹田功で丹田が練れてきましたが、変性意識で
行っていたら、足らない動きが不意に現れました。



※  ※  ※

変性意識といえば瞑想状態の意識と認識されています。
変性意識は、自己啓発セミナーや超能力系セミナー、催眠術セミナーには必要不可欠
なアイテムとして、高額セミナーが跋扈していますね。


一般的に、
変性意識導入法としては、自律神経訓練法を基礎にしたリラクゼーション法が、
様々にアレンジされて、画期的で魅力的なノウハウとして紹介されているんじゃ
ないでしょうか。


気や内部エネルギーを体感するためには変性意識状態が必要だと考えてますが、
大金を投資して高額セミナーで学ぶような特別なものではなく、日常生活でも、
知らず知らずのうちに体験している意識状態だと考えています。



身近な変性意識状態を上げると、小説、マンガ、映画に没頭してその世界観に入り、
臨場感』を体験して喜怒哀楽を共有している状態です。


空想の世界だと認識していながら、その世界観に入り込み、感情を揺さぶられ、
ときに手に汗握り、ときに鳥肌を立てて戦慄し、臨場感を心身で体験している。


現実世界の臨場感が低くなり、空想世界の臨場感が高くなる状態が変性意識状態です。
逆に、お尻や背中が痛いな!などと感じながら映画を観ている状態が普通の意識状態。



秘伝形意拳の場合は、物理的には測定できない『気を感じる』『内部エネルギーを感じる
状態が既に、変性意識状態ですが、どうやって導入するのかといえば『気分』からです。


エネルギーに包まれている気分』『天地のエネルギーに繋がった気分
達人・郭雲深になった気分』『創始者・李洛能になった気分』など、

臨場感を高める気分に浸りながら修練に臨むことで、内部エネルギーのスイッチが入ります。



※ ※ ※


人や場所の雰囲気、オーラ、殺気、霊を感じ取る訓練法にも、この変性意識状態が鍵に
なりますが、難しいことではなく、『人やモノの輪郭』をみる格闘家や武道家に必要な
スキルである『八方眼』の練習で、体得できるものです。


格闘家は、相手の拳や足を見ずに、肩周辺の輪郭を見て、攻撃を察知する。
攻撃前に肩を上下動する格闘家の動きは読みやすく、先の先が取りやすいそうです。


本質が人やモノそのものじゃなく、輪郭に現れるという気分に浸り、臨場感を高める。
本体よりの輪郭に臨場感を強く持つようにする。


八方眼』に慣れるとバラエティでお馴染みの画像がユックリ変化する『アハ体験』
が、得意になったりします。知人に『八方眼』ができる風水師がいますが、空間の
良し悪しが見える以外に、人にツノや尻尾が見えることも多いそうです。


霊感じゃないそうで、テレビやPCの画像を通すと見えないともいいます。薄暗い部屋
を薄気味悪いと感じますが、その薄気味悪さが見た目だけの印象なのか、現実に悪影
響があるのか見定めるのも『八方眼』らしいです。


普通に練習しても、場の良し悪し・・・伊勢神宮の五十鈴川の結界ぐらい分かりやすい
変化は感じられるようになりますが、微妙な感じは判断できないのが普通です。


自己啓発に失敗する最大の原因は、理想の自分より、現在の自分の方が臨場感が高く、
三日坊主に終わり、生活パターンも変化しないという『意識の縛り』です。


意識の縛り』からの開放には、変性意識状態で理想の自分という自意識の臨場感を
高め続け、理想の自分が本来の自分で、現状の自分は自分らしくないというレベルまで
高め続けるのが秘訣らしいです。


真似しやすい実例としては・・・
武田鉄矢は坂本龍馬に憧れ続けることで芸能界で成功を収め、映画で坂本龍馬に扮し、
坂本龍馬のマンガの原作も手掛けるようになった。というのも、実行しやすい自己啓発
の方法のひとつだと感じます。

nice!(0) 

戴氏心意拳 丹田功は大腰筋を最大限に鍛える [丹田を鍛える]

◎体幹トレーニングとしての丹田功


最近は、体幹トレーニングによってインナーマッスルを鍛えるのが主流に
なっており、『達人の深層筋肉 大腰筋』の鍛錬も常識になっています。


インナーマッスルの大腰筋・小腰筋は胸椎から股関節を経由して大腿骨に繋がり、
体軸、呼吸法、丹田形成のメインになる筋肉とされています。


大腰筋は、鳩尾(みぞおち)、股関節に指を突き立てると触ることもできるように、
胸骨、股関節の操作や呼吸法によって鍛え・・・のみでしか鍛えられない筋肉です。


含胸抜背や胯(そけい部・∨ゾーン)の切れ込み、仙骨の締めなどは、大腰筋を
鍛える要訣になっています。


礼法や能のスリ足も同様です。
骨盤を立てて水平にして、股関節を垂直にして立った状態で、そけい部(股関節)を
緩め足裏を水平に上げるようにして、体重を常に両足中央に置きながら移動する。



スリ足を行えば、ものの数分で丹田腹圧を体感できます。
戴氏心意拳は一子相伝方式でマンツーマンの指導で伝承してきたので、丹田感覚が
無くても、丹田功で練りこませればよいのですが、見様見真似で模倣しようとする
なら、丹田感覚が必要不可欠で、丹田感覚を強化する胸、肩、仙骨、股関節、膝、
首の動きを模索しないと、無意味な動きしかできません。


単純に言えば『丹田功』は、『大腰筋という綱』を胸椎と股関節で綱引きして
最大限に伸縮させて鍛える方法といえます。


丹田功で四肢を動かす・・・凄そうです。


nice!(0) 
前の10件 | -

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。