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秘伝形意拳 滲勁の考察 気貫丹田とは [形意拳 練習記録]




形意拳、心意拳の練修を始めて今日で丁度、3ヶ月目です。
この独習記録は、2ヶ月目ぐらいのものです。


爆発呼吸、裂帛の気合いを『気貫丹田』ではないか?
という見当違いから戴氏心意拳の丹田功にたどりつき、


裂帛の気合』を再現するために、形意拳の源流とされる戴氏心意拳
の丹田功に専念しています。






※  ※  ※






三体勢を行っている時、フッとした思い付きで、劈拳の滲勁を行ってみた。
崩拳や劈拳での滲勁では、拳、肘、腰、膝、足が一体化する体感があったが、
それ以外に、特筆すべき体感はなかった。


それが三体勢で劈拳の滲勁を行った瞬間、丹田腹圧の核がスパークした。

気貫丹田』だ!

核がバチッパチッと閃光を放つ感覚が内視され、ギュン!と核が凝縮される感じが生じた。




そのまま崩拳を行うと後足が核を貫き、丹田腹圧の核が凝縮して拳を発するのと同時に、
核が爆発して、グワーン!と肩、腕、拳に力がみなぎった。電動ノコギリ!!


崩拳というより、爆裂拳という名称が似合う。


凄まじいエネルギーの洗礼に、唖然としつつも、何度も再現を試みたが、再現されず、
後足7対前足3の比率の重心配分が必要だということしか体感できなかった。


後足7対前足3の比率の重心配分から、後足で丹田腹圧の核を蹴りだすのだろうと、
繰り返したが、三体勢の滲勁で『気貫丹田』を感じられないと再現は無理らしい。


再現を諦め静立すると、両腕が水平になるぐらい持ち上げられるだけだった。
足裏から、大きなうねりの波が湧き上がるかもと期待したが、残念!



次は、という気負いが生じ動きや姿勢が硬くなりガタガタに・・・




肥田春充が、正中心の鍛錬について述べたことが思い出された。


正中心を得ようと思っただけで、もうダメだ! 意図しながらも無心に行なわなければ正中心は得られない』と。



随意に『気貫丹田』を再現できなければ練磨することはできない。
つまり、『気貫丹田』がスタート地点ということかもしれない。


肥田式強健術の正中心とも、秘伝形意拳の暗勁とも違うこれは、
本来の秘伝形意拳の明勁エネルギーだろうと思うと未知の領域に突入してきたらしい。


また、20代の肥田春充が丹田開発に成功し天才性を発揮した基礎である『気合い
が、この『気貫丹田』だったら納得できるところが多い。


『気貫丹田』という用語は、有名らしいが実態が不鮮明・・・

また『気合い』という用語も、有名だが、これも実態は不鮮明・・・



だから主観で、『気貫丹田=日本武道の精髄とされる気合い』と定義した。
すると『気合いの精錬=正中心』と定義できた。・・・スッキリ!




なら『気貫丹田』を毎回再現できるようになってから、一心に22年鍛え続ければ、
正中心を体得できるかもしれない・・・


と考えると、スタート地点に立てるのに何年かかるんだという話になる。
だとすれば『気貫丹田の気分』で無心に修練に臨むのが近道に思える。


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丹田功 渦を巻く異様な丹田 [丹田を鍛える]



見様見真似で戴氏心意拳の丹田功をはじめたことで、過去の身体操作、感覚、
重心線がリセットされ丹田功の丹田による動きの構築が始まっている。


丹田功の丹田を一言で言うなら『異様』そのもの。


丹田の位置は、ヘソから指三本分下というのは以前の丹田と同じ。でも、
風船のような丹田がゼンマイ式のバネを巻くように収縮してゴムボールに変わる。


手で胸を抑えて『含胸』の感覚を掴み、手、肘、肩の螺旋で『含胸』の動きを補助する。
この含胸抜背の動きのみで、伸びた腰背部をしならせて仙骨を締めて股関節を締める。


肥田式強健術が現在の完成形になる以前の変換期に採用されていた形とほぼ同じだが、
足を開くか、閉じるかという点が大きく異る。肥田式で丹田功のような動く丹田を感
じたことは皆無だったが、肥田春充の超人性からすれば、丹田功と同じ感覚を養成し
ていたとしても不思議がない。


仙骨の締めと胯(股関節・鼠径部)』に秘密がありそうだが、まだまだ模索中・・・



試行錯誤したが、丹田が起点となるからと腹を操作すると下腹部ではなく上腹部に
焦点が集まり、丹田が形成されない。また、印象通りに腰背部全体を丸めても・・・
腹を直接操作しても上腹部に焦点が集まり丹田は形成されない。



胴体が弓なら腕は玄のようにして『含胸抜背』を成すことで、他の要領に合致させる。
丹田功の模範演武動画や写真を見ると、老師によって手、腕の動きや角度は様々だが、
腰を立てたまま含胸、猿背で腰背部を張っているのは共通している。


含胸抜背で丹田を作る感覚は、胸を凹ませるだけなので、軽く背を丸めたように
しか感じられないが、鏡で確認すると思った以上に深い含胸抜背になっている。


独学独習の場合、丹田感覚がないと主観と客観のギャップのために、体得は困難・・・


本を読むには、この先は丹田を練ることで丹田を起点に四肢を動かせるように
逆転させていき、丹田の動きと四肢の動きを合一させて行くらしい。


形意拳気功は丹田と腕は分断されており、気勁の強化は沈勁による丹田の強化、
・・・脚と連なる丹田に左右されるが、それを補完するのが静立・・・



だが、丹田功は静立が無くても三節の要訣が成立させるようだ。

タグ:丹田功
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戴氏心意拳の本 [形意拳の本]



戴氏心意拳を独習する際に、入手可能でテキストにできる本は2冊です。
そもそも戴氏心意拳はマイナーな形意拳より、更にマイナーな流派。


宮本武蔵の伝説の兵法・二天一流のような存在です。
宮本武蔵ファンは多く、五輪書も有名ですが、二天一流は無名。


戴氏心意拳の丹田功は、要領さえつかめば数日で丹田を実感し丹田の
動きが四肢と連動していると実感できる希少価値がある身法です。


残念というか幸いというか肥田春充のような天才が戴家からは出な
かったのか、腰を丸めて丹田を練る身法が伝承されています。



達人への道―中国武術の秘技 (B・B MOOK 567 スポーツシリーズ NO. 440)

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王映海系戴氏心意拳が紹介されています。
丹田功、虎歩、快歩、劈拳、崩拳、鑚拳、内門を取る、外門を取る、
寒鶏歩を簡潔に紹介してあり独習には詳細不足。


岳建祖老師の岳系戴氏心意拳の四把の紹介。


テキストとしては説明不足で要領を把握できませんが、
読み物としてはおもしろいです。







王映海系戴氏心意拳の詳解。
丹田功、虎歩、五行拳(劈・崩)用法。


知りたかった要領や内部感覚にまで言及されていて答え合わせができました。
丹田感覚を丹田功で再現するには『含胸』から始動する以外に無く、手、肘、
肩の動きが水先案内人になるのですが、その辺の難しさを解説してあります。


ムック本ですが戴氏心意拳の丹田功のテキストしてはナンバー1!






霍永利老師による段系戴氏心意拳の丹田功の解説。
丹田功、横拳、鑚拳、鷂形の解説。

丹田功で丹田を実感して解説を読めば参考になりますが、説明が簡潔すぎて、
ゼロの状態からでは流し読みしてしまうくらいサラっと書いていて重要さに
気付けないかも。

王系戴氏心意拳の虎歩は前足を曲げるのに対して、段系は伸ばして行い、
丹田功を行いやすい歩法ですが、王系の動きの方が明確で見た目には分か
りやすく甲乙つけがたい。


王系の演武と比較すると、
霍永利老師の演武は異様で、動きも不明瞭ですが、
独習者には、王系より段系のほうが要領を習得しやすい。






※  ※  ※






形意拳を書道に例えると、初心者が草書を練習するような感じです。
戴氏心意拳を書道で例えれば・・・形象文字。

形象文字は不格好ですが意味を理解しやすい。
楷書にあたるのが、心意六合拳でしょうか。



戴氏心意拳のDVDは在庫切れ状態が多いですが、動画サイトにUPされてます。
一方、書籍となると王映海系『戴氏心意六合拳 技撃精要 DVD付き』も、
在庫切れ状態で、古本もない状態。 どれだけマイナーなのかといった感じ。



戴氏心意拳には、十大弟子が伝える段系、王系、岳系、陳系が知られている
ようですが、それぞれ風格が違います。


異様な拳勢ゆえに異端視される戴氏心意拳。
その4系統の中でも異端に見える霍永利老師の段系戴氏心意拳。
模倣するに当たり、動きが見取りにくいのですが、体感はしやすい。


体感しやすい故に、難しさを実感しやすい。

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【独習】戴氏心意拳 蹲丹田の動きの考察 [丹田を鍛える]



◎戴氏心意拳 蹲丹田の動きの考察


模倣の丹田功。
少し丹田が回る感覚がつかめてきたのですが、メチャメチャ難しいです(;´Д`)


戴氏心意拳の丹田功(蹲丹田)の『初動は含胸の動きから始まります』。
胸を凹めることで、頚椎と仙骨を引き締める。


仙骨を締めることで、尾骨を丸め上げて会陰を引き上げ、膝を引き絞り、
股関節の外旋で膝が開こうとする力と拮抗させます。


独習で姿勢の要領が不明な時は、片足を突き出し単重で行い調整します。


丹田はゼンマイ式のバネを巻くように感じますが、『含胸』の動きのみで、
頚椎、仙骨を引き締めて板バネ(弓)を曲げるような姿勢にします。


抱丹田は巻いたゼンマイ式のバネを開放する・・・
丹田の動きに四肢を合わせるというのが、至難。


搬丹田(虎歩)なんて、前傾姿勢で踏み出すので丹田の動きと合わせる感覚が不明。


【霍永利老師 戴氏心意拳 YOUTUBE】


48秒ぐらいに霍永利老師が、虎歩を行う女の子を指導する風景がありますが、
手を添えて『含胸』を教えています。これ大ヒントになりました。


含胸抜背ができると、頚椎、仙骨の締めがスムーズに行えるので、『肛提』も
自然になされ、丹田感覚の養成の準備が整います。


丹田の動きを練るのはメチャムズいですが、肥田式、形意拳気功の練功成果を
解体されてしまったので、もう、後戻りできない状態です(^_^;)


マジで戴氏心意拳のテキスト欲しい。

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【独習】戴氏心意拳丹田功(蹲丹田)~3日目で丹田が回り始める [丹田を鍛える]




十数年の肥田式強健術の修練で丹田感覚を持っていました。
その時は、丹田腹圧(下腹部)の核という感覚で握り拳ぐらいの大きさのゴム風船
という感覚で、胴体のスプリングぐらいの存在で腰の力を補助して、弾力を与える
存在というだけでした。


YOUTUBE 王映海系 戴氏心意拳



本と動画で模倣して始めた戴氏心意拳の丹田功は、肥田式強健術の腰腹練修法下体式
の応用でしたが、筋肉のように感じられる丹田が形成され、3日目で丹田か回転し始
めました。




下体は、垂直に沈下させ内踝(うちくるぶし)に重心を落として足裏全体に重心を乗せ、
仙骨も利かせる。


上体は、垂直に沈下する下体の作用で自然に前傾するように意図し、肩を沈下させる。


意識したのは『丹田(股関節の垂直、仙骨の締め)を起点に垂直に沈下させる』のみ
で、丹田を意識的に縦回転させようとは思っておらず、逆に骨盤が前後回転しないよ
うに注意しています。


丹田が腹圧から筋肉に変化してきた3日目に、仙骨の動きに合わせて前後回転する感覚
が生じ始めました。


脚と上体は丹田と連動しますが、手は熱くなりますが、腕は連動せず、模索中です。


模索中ですが、ヒントは『』だと感じています。
肩、肘、手の三節の動きが、首、胸、下腹部の三節、股関節、膝、足の三節、百会、
丹田、勇泉の三節の動き、意の動きを表しているように感じます。


動きの三節と意の三節を合わせるので『六合』なのでしょう。
また、手の動きは丹田の流れを表している。


蹲丹田の動きをみると胸を丸めることで腰背部に力が流れ、膝、足へと流れる。
抱丹田では手を丹田に戻す。地からの力を丹田に戻し収束させ、天地を貫く。
独学では、なかなか難題です。

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弓道に見る丹田姿勢の作り方 [丹田を鍛える]




丹田感覚を養成する丹田腹圧と、丹田の違いを上手く説明した動画がありました。

丹田を必要としない武道は無いですが、弓道は取り分け丹田が必要不可欠な武道な
だけに、丹田についての洞察がっしっかりなされています。





丹田腹圧は、下腹部に力を集める感覚を短時間でつかむことができ、
丹田の手掛かりにできます。


丹田腹圧はヘソ下3センチぐらいの一点に生じる下腹部の弾力であり、
丹田は、重心と重なる腹圧の中心に生じる球状の弾力です。


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【気貫丹田】暗勁のうねりの兆し [形意拳 練習記録]




この独習記録をつけている時は、無声ゆえに『爆発呼吸』『裂帛の気合い』を
気貫丹田』かと、勘違いしていました。体験談によると気貫丹田とは、胸か
らら丹田に向かって走る電気みたいです。


後足と丹田が一体化してパワーユニットになった状態が明勁から暗勁への途中、
の段階『明勁=電動ノコギリ』のようですが、それに特化した練功法が、戴氏
心意拳の丹田功だと感じています。



※  ※  ※



暗勁のうねりエネルギーは、数回しか体験していないんですが、静立でうねりを
体験できる時は、ひとつの兆しがあることに気づきました。


崩拳の滲勁を修練している時、後脚で丹田を蹴りだして、丹田の核を穿つような
感覚が生じると核がプラズマを発する体感と閃光を発するように内視できます。


数百回に1回、体験できればいいような感覚ですが、その後で静立すると、脚裏と
会陰が熱の線で繋ががると同時に、肩甲骨を押し上げられて浮遊し、意識が天に
押し出されるようなエクスタシーに襲われます。


丹田を電気が貫くような感覚を『気貫丹田』というらしいです。肥田式強健術の
修練でも極稀に体験したことのある感覚でしたが、内家拳系のことを調べだした
ことで名称があることを初めて知りました。


気貫丹田』の鮮烈な体験の再現が、地味な丹田武術を継続する最大の魅力です。
気貫丹田』後の静立による暗勁のうねりエネルギーの存在を述べているのは、
秘伝形意拳以外には、見受けられません。


まったくの初心者が短期間で『気貫丹田』を体験できるか?と考えると疑問です。
丹田感覚がない状態では、丹田と重心を一致させることで養われる丹田の核の感覚
という概念も生じないでしょうし、だとすれば後脚で丹田の核を蹴りだすというま
ぐれも、本当のまぐれになりそうです。


肥田式強健術の修練で『気貫丹田』を初体験したのは、独自の腹圧操練式に変更
してからでも、数年以上経過しており、簡易強健術の斜腹筋練修法の極めで、ドカッ!
と腰から下腹を叩く力が偶然、丹田の核を叩き、溶接の閃光のようにスパークした。


気貫丹田』は、正中心の無限の力とは没交渉であり、その時は、それだけの体験で
しかなかったのですが、秘伝形意拳の静立の存在で『暗勁のうねり』のスイッチ的
感覚であると体感しました。



秘伝形意拳は、エネルギーの体感を基準にして姿勢、動きを構築していくので、
エネルギーを体感できないと、当初から目指すべき指針を見失う。


練習初日を振り返ると、無意識的にとはいえ丹田腹圧の姿勢を基準に三体勢の姿勢
を行い、中丹田、臍下丹田を後脚と一体となるように崩拳を行い20分たらずで手応
えを感じたので、『これは本物の秘伝かもしれん!!』と没頭しはじめました。



とはいえ、1ヶ月没頭して得るものがないなら肥田式強健術に専念するつもりでした。
それが、練習7日目で、鮮烈な電撃パンチ体験!前腕のファンヒーター体験!


その後の丹田振動、気貫丹田、浮遊感・・・たった2ヶ月足らずの修練で正中心への
道の手掛かりを得たように感じ、真逆の動きが主体の肥田式強健術の修練を封印。



肥田式の快感といえば、『丹田をドカッ!と叩かれる』『関節の刺激が気持ち良い
といった爽快感・・・


秘伝形意拳の快感は『熱感』『電撃』『振動』『うねり』にエクスタシーが伴う・・・
肥田式の強烈な原体験を超えてしまった。

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形意拳気功の後脚の考察 [形意拳 練習記録]




過去の形意拳気功の独習記録をブログ用に再構成して書いています。
体感、思考、知識に変換がありますが独習記録なので当時のままです。


現在(3ヶ月弱目)、気勁(内部エネルギー)の強化には、肩のリラックス、
丹田、会陰の開発が必要だと戴氏心意拳の丹田功(蹲丹田、搬丹田、射丹田)
をメインに据えています。


形意拳の源流の拳法という説もあり、練功法という視点でも内功拳の真髄が
ありそうです。形意拳の三体式は後足の踵に腰掛けるように構えますが、丹
田功は、その姿勢を大きくしたもので、よりダイナミックです。短打ですが。


※  ※  ※


秘伝形意拳の最初のキーワードとなるのが『後脚』です。



古い形意拳の三体勢は、後脚を開き、現在は後脚を閉じるらしいです。
この違いに思い当たることがあるので、感じたまま書きます。


形意拳の練習をはじめた当初、後脚を閉じて丹田を後脚に乗せる感じで丹田腹圧
が形成さする姿勢を取っていました。


この三体勢から崩拳を行うと後脚の踏切がダイレクトに丹田を蹴り出し、縦回転で
拳を発する感覚が生じます。丹田の力が、いきなり肘、拳に飛ぶのです。


ただ形意拳の明勁の電気ショック、電動ノコギリのような振動は体感し難い。
後脚に丹田を乗せることで、故意に丹田腹圧を作っているのと同様で、丹田部に余分
な緊張が生じることで、ビリッ!とする電撃のようなエネルギーの体感を阻害します。


武術としての形意拳においては、膝を閉じることで隙が減り、更には、背骨のうねりで、
重みを拳に乗せやすいという利点がありそうですが、それでは、肥田式の応用にすぎません。


幽霊の様に手を上げ、ドラム缶を抱くように立ち、泥のように動く』という感覚に
至り、電撃を前腕に感じ取れるようになったのですが、姿勢的には後脚を開いて、意図的
な丹田腹圧から開放して、『姿勢による丹田腹圧』に切り替え、丹田部位をリラックスさ
せたことになります。


後脚の踏み切りによって丹田を押し出す動きに加え、前足の踏み出しによる内旋に、
後脚の引き寄せによる内旋を衝突させることで生じる丹田振動は、螺旋状に駆け上がり、
両肩、肘と伝わり、前腕を上に跳ね上げる力を生じます。


この丹田振動は前腕をブルブルブルと震わせます。
初期段階では前腕の骨が筋肉の拘束から開放されバラバラに揺れるように感じられます。


手の甲の骨と肉をバラバラにしようとする振動力は拳を解こうとするので、拳の形が崩れ
ると、そこで振動力が抜けてしまいます。軽い拳で形を維持することで拳に振動力を込め
ることができます。



拳に振動力を集めると動作的に激しく震わせたい衝動に突き動かされます。それは初めだけ
で、腰、背中、肩の強張りが解けてくると外観的にも分かる振動が内在していき、普通に突
きに見えるぐらいになります。


この感覚に近いものは、崩拳と対応する長棍ドリルでも体感できますが、相対的な棍の揺れ
が丹田に収束する感覚が、それです。拳にのみに意識を集中していると体感できません。


動きによる振動が減るほど、エネルギーの振動を感じやすくなりますが、緊張を緩めにには、
身体的な振動も必要で、交互に行うぐらいが丁度良く感じています。


振動によって肩が解けてくると、支点が肘から肩、肩から肩甲骨、肩甲骨から丹田へと移行
していく感覚が生じてきます。


この感覚は、通背拳ドリルの崩拳と対応している『形勁(けいけい)』と同じです。



肥田式強健術で正中心を体得しようと志ざせば一生涯を費やすライフワークになる
でしょうが、『腰腹同量の腹圧の力=丹田感覚』に限れば、1ヶ月程度の練習で体得
できますし、その丹田感覚を持って秘伝形意拳を1ヶ月修練すれば、丹田振動も体得
できるかも・・・と感じています。


秘伝形意拳のエネルギーを喚起するものは『気分』であり、力強いエネルギーで全身
が包まれた気分で臨み、震えるような歓喜の中で崩拳を行うと・・・

唐突に大きなエクスタシーに遭遇する。


その為には、後脚は開いたほうがよいが、『丹田腹圧の姿勢』によって結果的に開か
れた脚でないと開く意義がない。

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戴氏心意拳丹田功と形意拳気功の静立 [丹田を鍛える]



◎独習 戴氏心意拳 丹田功の難しさ



形意拳気功の静立を行うと拇指球から熱が発生するが、
戴氏心意拳の丹田功を行うと足裏全体から熱が発生する。


形意拳気功のような鮮烈な体験は、まだ無いが、ライフワークの
丹田鍛錬&練気を行うのには最高峰のものに感じる。



【模倣の丹田功(蹲丹田)】

・展:丹田の後方回転。
肩甲骨が背の曲線に沿って落ちることで、肩沈肘沈して肘が内に閉じる。
結果的に、深い含胸抜背になるが、身体操作というより意図で動きを導く。
脇と膝を合わせ膝を絞り込ませることで足裏を開き地に吸い付かせる。


気勁(内部エネルギー)が発生する動きを、客観的にすると・・・


1,上虚下実の状態で骨盤を水平にして起立。
2,腰から下を垂直に沈下させ膝は爪先と垂直。重心は内くるぶしに落ちる。
3,上体は、下体が垂直に沈む作用で自然に前傾する。(意で動きを導く)
4,首、肩の力を抜くことで肩甲骨がハの字に緩み落ちて深い含胸抜背になる。
5,肩が緩まない状態を横から見ると「くの字」の姿勢になる。
6,丹田は作為的にヘソを上に向けるのではなく、結果に過ぎない。


垂直な柱の前で練習すると垂直感覚が内面に写し取りやすい。
丹田功の難しさは仙骨の動きで丹田を回すことで遊びを減らすことかと。



・束:丹田の前方回転
丹田から動くことで膝を挟み込み足裏を地に吸い付かせたまま立つ。
丹田の回転は仙腸骨を開閉させる力がかかり、頂頭を貫き天に向かう。
仙腸骨の力が丹田腹圧を圧縮する時、無声の気合いが発生する。


足裏全体が開かれ膨張するように地に貼り付き、
上への力は頭頂を貫き、気勁は天地を貫く。



現段階では、形意拳気功と比較すると前腕部分の気勁の感覚が劣る。
本ブログの趣旨とブレるが、この際、腕に気勁が通るまで
丹田功、虎歩、雷声、引気法、劈拳に専念してみようかと思う。



形意拳気功の動きが丹田功の動きに沿うようになり、
河北派形意拳の型を逸脱し始めた代わりに気勁も鋭くなり、
腕の鳥肌がゾワゾワゾワと肩まで上がる勢いになった。


形意拳、心意拳という名称ならば肥田式の『無心の鍛錬』と同じく、
無心にして理に沿って動くのが、真髄かと思う。


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形意拳気功崩拳における振動波 [形意拳 練習記録]




◎形意拳気功独習記録 練習開始から1ヶ月過ぎ



半畳という歩法が使えない場所での崩拳の修練のために、
静止状態で行う崩拳を研究しています。


振動の発信源は丹田ですが・・・


その根源は爪先立ちした後足であり、仙骨を緩めて垂らすことによる
背骨を上昇する振動が肩、肘と伝わり前腕を跳ね上げる振動が伝播。


同時に、後足から前足による体重移動・・・
右回転と左回転が腰腹で衝突して、丹田振動が増幅。



右崩拳の場合、
左の前足の踏み込みが右回転を生み、
右の後足の跟歩(こんぽ)が左回転を生み、


背骨を上昇する振動に螺旋的なうねりがミックスされ、
肩、肘、拳をブルブル!と震わせる。



これを『激震崩拳』と自称して、
意識の爆発(エクスタシー)を伴う、『激震爆烈の拳』を
目標にしているのですが・・・



動画を探してみたけど模範となる動画は1本のみ。

河北派形意拳 五行拳


これ以外の動画は、丹田の沈下による背骨のしなりをメインと
する発勁のように見え、内旋と内旋の衝突による丹田の振動が
見取れません・・・この動画が特別なのかも。。



ただ、見本となるスコット氏の崩拳の演技からは見取ることはできず、
『太極拳パワー』において、意図的な身体的な振動には否定的な書き込
みがみられるので、あくまでもエネルギー的振動が本来の形意拳なのだ
ろう。


スコット氏の形意拳、太極拳の模範デモを見る限り、丸みを帯びた
柔軟な動きや躍動感すら、余計な緊張だとして排除して、最小限の
力で関節だけを動かすので、一見すると固くぎこちなく見える。

確かに、そこに身体的な振動を行う余地はなく、シンプルだ。


それはそれとして、リラックスするほど崩拳は振動拳になる。
エネルギー的振動、筋肉的振動、骨格的振動がミックスされた振動。


背骨による振動の上昇。
腰の逆回転同士が衝突して生じる丹田の振動。

この複雑な振動は後脚の踏切と跟歩(こんぽ)による丹田の押し出し
というシンプルな動作で実現される。


肥田式強健術が、双重で外旋と外旋を衝突させるのと比較すると、
形意拳は、単重で内旋と内旋を衝突させるので体得しやすく感じる。



内旋と内旋の衝突を体現している動画は1本しか発見できなかったが、
代わりに身体を束ねる身法の方が多数で、源流となったとされる心意
六合拳の身法に近く、求めている身法の方が亜流なのかもしれない。


この振動は肩のリキミと強く握りしめた拳で固定されると制御されて
しまう繊細な振動でもあるが、その場突きも可能となる。逆に、身を
束ねる身法だと、崩拳によるその場突きは不可になる。




劈拳において背骨による振動・うねりの上昇が突き上げる拳であり、
丹田の振動が突き出しながら引き下げる掌打となると思えるのです
が、崩拳ほどには、思うように体現できず、ぎこちなくなり、課題
となっています。




※  ※  ※



翻浪勁、沈墜勁、纏絲勁、弾勁の動きを体感して2つの勁が抖勁(振動)と
なることを発勁の種類の専門用語に暗く、暗中模索している時期です。


柳生心眼流の武者震いが抖勁なら、琉球空手首里手のムチミも抖勁。
流派で色々な名称がありますが、発勁の名称とは技法ではなく身法の
区別なのだと、中国武術の常識が分かりかけてきました。


形意拳の劈拳、心意六合拳の単把、鷹捉虎僕把、柳生心眼流の重ね打ち、
これらも抖勁であり、単純原理は『振り戻し打ち』だと推測。


中丹田を主体に使う泊手沖縄拳法のナイファンチなどは、肩甲骨を締める
ことで手打ち主体の動きでありながら拳に重さをのせることから、肩甲骨
による弾勁に分類されそう。鉤突きの肩甲骨の動きが弾勁の身法の基本。


肥田式強健術の簡易強健術は、足を固定する代わりに、この肩甲骨の締め
(振り戻しの原理)を仙腸骨に作用させ、下腹部に強烈な緊張を生む。


肥田式に習熟していれば弾抖勁を行えるはずですが・・・できません(^_^;)

タグ:抖勁 弾抖勁
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